≪ 家狐化計画・その② ≫ [猫たち]
ブログでやり残していることがあった。
キツネコ・フォックスとの馴れ初め、第2弾である。
第1弾の記事は、11月18日。
「近日中に記事化予定のその②へ続く」と予告しておきながら、見事に放置していたし
皆様、大変失礼いたしました。
フォックス、ごめんよ~
≪ 家狐化計画・その② ≫
前回記事で書いたように、2003年12月、完全な外猫からいきなり5日間入院し、そのまま家猫(狐)見習いになったフォックス。
2003年12月当時。
最初から、外猫とは思えないほどヒトには慣れていたが、それでもウチの中で居場所を見つけにくかったのか・・・。
前回書いたように、粗相と夜鳴きを日々繰り返した末、2階北側の網戸を破り、彼は自ら出て行った。
見習い開始からちょうど2ヶ月経った、2004年の2月19日のことである。
その日は、彼の去勢手術に病院へ行くことになっており、予約まで入れていた。
手術はずっと考えていたが、医者は「去勢してもスプレー行為が止まるとは限らない」と言う。
馬雀オヤジは「結局、家猫になるのはムリなんだから、手術するのは可哀想」と反対だった。
でも、連日の粗相と激しい夜鳴きに耐えかね、もう、「手術に連れて行くか、彼を外へ出すか」の二者択一を迫られていた。
私の一存で手術する方を選択したが、肝心のフォックスが「外」を選んだのだ。
破られた網戸は修理すれば直るが、2ヶ月間一緒に暮らした結果、家族になれなかったということで、気持ちにポッカリ穴が開いた気がした。
彼は自分で「医食住に一生困らない生活」を放棄したこと、わかっているのかな?と。
気が弱くて、外では他の♂猫にやられっ放しのキツネコ。
どうみても家猫向きの性格なのに。
自由に外に出られる家じゃないと、粗相と夜鳴きは止まらないのか。
こっちの気持ちを知ってか知らずか、2ヶ月ぶりに「お外」を満喫したキツネコ、1日半後には当たり前のように?ベランダへ戻ってきて鳴く。
「 ただいま、ただいま~ ボクだよ~ 」
・・・・・・でも、入れてやることはできない。
ウチでは、「完全室内」か「お外」か、どっちかしかないんだよ
それからも毎朝毎晩、複雑な気分で「外猫」としてのフォックスにご飯を与え続けた。
フォックスも、常にウチの周りに居続けた。
この家の内部構造も、充分わかっている彼。
2階のベランダで待つばかりではなく、お腹がすいたり構って欲しい時は、1階の崖側の窓の方に下りて来て催促もする。
仕事帰りの帰宅時も、屋根の上で寝ている彼を見るのが楽しみだったし、馬雀オヤジも休みの日にはベランダで彼と遊んでやったりした。
お互い事情がわかっているのに、一緒に暮らせない「もどかしい関係」が続いた。
◆◆
2004年8月。
この夏は雨も台風もすごかった。
ズブ濡れでご飯を食べに来たのが不憫だったのか、「キツネ入れるよ~」と馬雀オヤジ。
いつも家に入りたがっていたフォックス、ベランダの戸を大きく開けただけで、飛び込んできた。
慣れた家で、幸せそうにたらふく食べ、安心しきって眠る彼。
家に入れたり、外に出したり・・・ どっちつかずというのは良くないとわかっているのに、入れてしまった我々。
かくして、≪2回目の家狐化計画≫が始まってしまったのである。
2004年9月当時。
1回目とは違って、季節も夏なので羽毛布団やコタツ布団は出ていない。
今度こそ、家狐になれるかな?と期待。
でも、幸せな時期はやっぱり長くは続かない。
3週間後にはまた、粗相と夜鳴きが始まった。。。
上記の写真にちょっと写っている座椅子も、度重なる粗相により、今はもう無い
1回目と同じように、滞在期間2ヶ月ほどで、夜鳴きもピークに達した。
「やっぱり、子猫の時からじゃないとダメなんだよ」
「彼は結局、お外のコなんだよ」
自分が家に入れたくせに、馬雀オヤジ、早々とサジを投げる。
そしてついに、再び網戸を破られそうになったため、「そんなにお外がいいなら、出る?」 とベランダの戸を開けた。
フォックス、すごすご出て行き、2回目の見習い期間もあっけなく終了。
◆◆
またしても、外へ戻った彼。
外を満喫し、数日は家の周りにいたが、それからパタッと姿を消した。
大体行動範囲はわかっていたつもりだったが、見かけることが全くなくなってしまった。
近所の猫屋敷や猫おばさんの所にもいない。。。
馬雀オヤジ、「もうオレたちに顔向けできないんだよ」と勝手に推測。
でも多分、あの人懐っこさで、どこかのおうちに潜り込ませてもらっていたのかな、と思う。
なぜかと言えば・・・ 約半年後、ひっこりベランダへ戻ってきた彼は、妙に毛ヅヤもよく、ふっくらしていたから
どこかで可愛がられていたものの、そこでも粗相して、いられなくなったのかな?
そして、またまた我家の外猫となったフォックス。
クリさんに追っかけられながらも、ベランダで朝晩食べていて・・・・・・
今年2005年8月、≪3回目の家狐見習い≫がスタートしたのだった
ここからは、当ブログの記事通りで、もう見習い期間も終わっている。
もう3回目なんだし、頼むね、フォックス
2005年12月。