≪１００記事記念≫ キツネコとの馴れ初め。

 

お越しくださっている皆様のお陰で、無計画に始めたブログも１００記事目に！！

　　つたない記事にコメントやnice! まで頂き、本当にありがとうございます。

 

記念となる今回の記事を、何にするべきか色々考えていたが、新参者ながら、記事登場回数が多く、皆様に度々ご心配までいただいているキツネコ・フォックスとの「馴れ初め」について、まだ正式には触れていなかったのでこの機会に記事化しておこう、と。。。

 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　長くなるので、本日はまず第１弾ということで。

 

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≪　家狐化計画・その①　≫

 

　　２００３年、夏の終わりのある日、２階のベランダに、どこからともなくヒョッコリ現れたキツネコ。

外猫用のご飯にありついて気を良くしたのか、朝晩必ず現れてはご飯をお替りしていくようになった。

 

　　そのうち、ベランダでの滞在時間もどんどん長くなる。

ほかの♂猫と鉢合わせしない限り、室外機の上で寝ていたりして、「このベランダが住処」と言わんばかりに居座った。

　　ベランダは家の南側だが、「居ないな」と思っても、北側の窓を開けると、目の前の原っぱで寝ていたり、崖に面している１階東側の窓を開ければ、崖留めの杭の上に居たりする。

 

　　彼は、最初からヒトを警戒する素振りが全くなかった。

洗濯物の出し入れにベランダへ出れば、足にじゃれついて離れない。

 

　　気づけば、網戸の外からいつも中を覗き込んでいて、ご飯の催促の鳴き声も日増しに大きくなる。

　　　　そればかりか、網戸を開けた時には「中へ入ろう」と隙を窺っているし。。。

 

 

　　彼はすでに、「網戸の外に住んでいる、ウチの猫」だった。

　　　　でも、今の我家は「中は中、外は外」で、家猫を外へ出さない主義にしている。

　　仔猫ではない立派な大人の♂猫が、ある日突然「家の中だけ」の生活なんてできるのか。

 

　　　　　　　　まして、ウチにはろんがいる。

　　大人になっている♂猫同士、仲良くやっていくのは難しいし、高齢になっているろんの立場が悪くなるのは避けなければならない。

 

　　「あいつはもう、ウチのコだよね。」と、馬雀オヤジと話しながらも、外猫として見守っていくしかないと、思っていた日々。

　　　　それでも、少しでも居やすくしようと木の縁台を買って来たり、何かと世話を焼いてしまう。

 

 

　　そして冬になった。

　　　　吹きさらしのベランダに、キツネコはまだ居続ける。

　　見かねて、プラスチックの小屋に暖かい座布団を敷き、外に防水加工？を施したものをベランダに置く。

 

　　小屋はすぐさま、彼の家になった。

だがその年の１２月中旬、香港旅行の予定が１週間後に迫った頃、キツネコの様子がおかしくなった。

 

　　ご飯を出しても、小屋から出てこない。

　　　　　　　　じっと動かずに寝ている。

　　風邪でも引いたかと観察していたら・・・苦しそうな顔でヨダレを垂らしている！！

 

　　くしゃみや鼻水はともかく、ヨダレって、まずくないか？

このまま旅行に出掛けて、小屋の中で彼が冷たくなっていたりしたら、後悔どころでは済まない。 

 

　　一大決心？をした我々のとった行動は・・・？

 

　　その小屋の出口をガムテープで塞ぎ、家の中にも入れたことがない外猫を、「小屋ごと」動物病院へ運んだのだった。

 

風邪のような症状は、ウィルス性のもので体力も弱っているということなので、そのまま入院に。

　　５日間の入院後、ウチの猫として戻ってきたフォックス。

　　　　病み上がりで外に出したら、また症状がぶり返す恐れもある。

 

かくして、いつまで家狐でいられるか、先が見えないまま「家狐見習い期間」が始まった。

 

でも、タイミングが悪い。

　　退院後、一番様子を見ていなければならない時に、旅行予定が入っていた。

 

留守番をしてくれる知人には、よくよくフォックスの様子を観察してくれと頼んだが、他人任せでうまくいくはずもない。

 

　　深夜に旅行から帰宅した我々を待っていたのは、羽毛布団を含む、複数箇所の「粗相」の片付けだった。

 

ちょっと若かったね　

 

 

　　それから２ヶ月ほど、「見習い期間は２ヶ月までね！」と言い聞かせながら家狐生活を送ってもらう。

　　　　だが、彼の粗相は止まることがなかった。

　　家の中での「居場所」を作るための行動なのかもしれないが、彼自身も一緒に寝ているベッドの上で、どんなに布団を変えてもほとんど毎日、日によっては１日に２回以上、ジャーっとやられた。

 

　　ダブルベッド用の寝具は大きくて、家の洗濯機では洗えないモノも多い。

洗えるモノでも、乾くのが間に合わず、家中の被れるものをすべて動員しないと、寝ることもままならなかった。

　　　　毎日続く、膨大な洗濯物との戦い。そして、近所迷惑になるほどの夜鳴き。

 

　　正直、２人とも疲れ切っていた。

　　　　フォックス自身もそれに気付いているので、ますます鳴き、ますます粗相して、外へ出たがっていた。

　　

　　そして、「明日にでも、去勢手術をしよう」と話し合いをした翌朝、聞こえていたかのように、北側の窓の網戸をブチ破り、彼は自力で出て行った。

 

 

　　　　　　　　≪　家狐化計画・その①　≫は、かくしてこのように終わったのである。

 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　近日中に記事化予定の、その②へ続く。。。

 

　　

コメント 9

１００記事おめでとうございます！！
それに、相応しい記事ですね。
本当に大変でしたね。
チョッピリ涙ぐみました。洗濯ものとの格闘すこしだけそんな時期もありました。
＊鳳爪さんご夫妻の優しさが伝わってきます。その②楽しみにしてます。
by masiko (2005-11-19 09:37) 

１００記事おめでとうございます。
フォックス君が家狐になるまで大変でしたねぇ。
愛情がなければできないですよね～フォックス君幸せですね！
膨大な洗濯ものご苦労さまでした。
by みゅー★ (2005-11-19 10:11) 

１００記事おめでとうございます。
すごい！*鳳爪さんの懐の深さが窺えます。
masikoではヒステリー起こしてますね。
その２、お待ちしています。
by mabo (2005-11-19 11:23) 

100記事おめでとうございます～!! 旅行中を除けば、開始以来皆勤賞ですものね!
継続は力なり。素晴らしいです。
そしてキツネコ　フォックスくんの馴れ初め…
なかなか出来る事じゃありません。疲れきってた、という言葉が重いです。
その②、楽しみにしています。
by klan (2005-11-19 13:56) 

う～～ん、フォックスはそんなふうだったんだ・・・・
それにしても、 ж鳳爪 さん、えらいなあ～～
粗相のしまつ、うんざりですよね、しかもはっきり「うちの猫」じゃないのに・・・
ほっとけない気持ちはわかりますけど、
なかなかできることじゃないですよ。
きっとフォックスとは「宿命」的なものを感じてるのでは？
つづきたのしみにしてますよ。
by (2005-11-20 14:44) 

100記事おめでとうございます！！！
私がж鳳爪 さんのブログを見るようになったのは、つい最近のこと。
家猫ちゃん4匹のほか、外猫ちゃんも通ってくれていいなあなんて、
何も考えずにうらやましく思っていましたが、
もと外猫ちゃんのフォックスくんを迎え入れるとき、
そんな苦労があったなんて・・・ж鳳爪 さん、すごい！
本当に本当に、世の中の猫ちゃんの飼い主の方が、
みんなж鳳爪さんみたいな方だったら、不幸な猫ちゃんは増えないですよね。
家狐化計画・その②のアップ、お待ちしております！！！
by むむきち (2005-11-21 00:34) 

皆様、たくさんのコメントありがとうございます。

☆masiko様＾＾　ご夫婦揃ってのご心配、ご声援、本当に感謝しております。
　　　　　　　　　　他の３匹も公園から連れてきたコではありますが、完全に大
　　　　　　　　　　人の猫になってから、ということで、フォックスの受け入れにつ
　　　　　　　　　　いては、他の猫たちとは事情が随分違いました。。。
　
☆みゅー★様＾＾通常なら、大人の外猫をそのまま家猫にすることはなかった
　　　　　　　　　　はずなんですが、彼の体調の急変と、旅行前で様子を見続け
　　　　　　　　　　られないというタイミングが重なったため、結果的に今のように
　　　　　　　　　　なりました。これも縁なんでしょうね。

☆mabo様＾＾　　洗濯は確かに大変でした。仕事から帰ってから毎晩のイベント
　　　　　　　　　　になっていましたから。。。洗濯に加えて、乾燥が間に合わな
　　　　　　　　　　い物をコインランドリーの乾燥機まで運んだりしてました。もち
　　　　　　　　　　ろん１人なら無理だったかもしれませんね。

☆klan様＾＾　　　ブログを開始した頃はあまり他の皆さんのブログへお邪魔する
　　　　　　　　　　ことなく、自分の日記のようにしていましたので、更新だけは
　　　　　　　　　　できていました。でもあちこち訪問させていただくのが楽しくな
　　　　　　　　　　ったり、ありがたくもコメントを下さる皆様へのお返事をするよう
　　　　　　　　　　になると、更新自体も結構大変になることも＾＾　たまたま旅行
　　　　　　　　　　中以外続けてしまったので、途切れないよう意地になった？
　　　　　　　　　　のも事実です＾＾　お返事遅くなることもありますがお許しを。

☆たま様＾＾　　　外猫時代にご飯を提供するだけでなく、小屋を与えたり、甘え
　　　　　　　　　　るままに撫でたり構ったりしてましたから、弱ったら見捨てると
　　　　　　　　　　いうのもできなかったんです。ただ、彼の場合、おそらくどこか
　　　　　　　　　　の「出たり入ったりできる家」で飼われていたと思いますね。も
　　　　　　　　　　ちろん、すべての外猫に対してできることではありませんが。

☆むむきち様＾＾猫たちからはちゃーんとお返しも貰ってますよ＾＾閉じ込めてし
　　　　　　　　　　まっているし、特別なことはできないけれど、家族として一緒
　　　　　　　　　　に暮らす猫には、最後の最後に「まあちょっとはマシな人生
　　　　　　　　　　（猫生）だったかな」と思ってもらえたらいいな～、というのがさ
　　　　　　　　　　さやかな希望です。フォックスは、粗相さえなければ外猫だっ
　　　　　　　　　　たことが信じられないような、「家猫（狐）らしい」ヤツですよ＾＾
by ж鳳爪 (2005-11-21 22:10) 

すっかり遅くなってしまいましたが１００記事おめでとうございます！
＊鳳爪さんはこんな格闘をしてフォックス君を迎え入れたんですね。
うん、私なら放り出してます。
竜や巻にもヒステリーを起こすこともあるくらいだから、きっとダメだわ。
やっぱり外猫だったのが通い猫～家猫になったのがいましたが、
何故か夜中に、私の布団（２段ベットの上）にだけ粗相。
私の机のビニルシートにだけ粗相。他は全くしないのにどうしてでしょうね。
しばらくしたら又いなくなってしまったので、わからずじまいです。
by 猫ふみふみ (2005-12-07 15:22) 

☆ふみふみ様＾＾いいコの竜ちゃん巻ちゃんでも、そんなに怒られることがある
　　　　　　　　　　んですか？　ふみふみ様でもヒステリーなんて＾＾
　　　　　　　　　　フォックスは、３度も家狐見習いをする前に、去勢手術をする
　　　　　　　　　　べきだったかな、と今では思っています。　どうしても家の中で
　　　　　　　　　　の居場所がなくて、自己主張していたのかもしれませんね。
　　　　　　　　　　ふみふみ様の布団に粗相したコも、ふみふみ様だけが気持ち
　　　　　　　　　　の拠り所で、「ここが自分の場所」と言いたかったのかも。
by ж鳳爪 (2005-12-07 21:08)