猫さらい! ≪後編≫ [猫たち]
≪・・・前編からの続き≫
公園猫は4,5匹以上いたけど、2匹だけまだ子猫で、いつも一緒にいた。
毛並みがちょっと似ている猫もいたが、2匹を構ってやっているような母猫は見当たらない。
寒い季節でもあることだし、大きい猫たちは、鼻気管炎になっていたり、毛並も汚れていたりしているのに、不思議と2匹の子猫たちは、鼻水も目ヤニも出していなかった。
その理由はすぐにわかった。
公園に来る人の中には、彼女たちを心配している優しい人もいて、こっそり茂みの奥に、猫が入れるプラスチックの衣装ケースを置いていたのだ。
ケース横の杭には、「子猫の家です。冬の間だけでも置かせて下さい」 との貼り紙も。。。
2匹は、そのケースの中でぴったりくっつき合って寒さを防ぎ、雨に濡れることも風邪をひくこともなかったのである。
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