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(旧)笑える家の笑える事件簿! 後編。 [家のこと]

 

    大変にお待たせしました! 

                        ・・・・・・えっっ、誰も待ってないって?? 

 

 

  もうとっくに引っ越してしまった家の話ではあるけれど、昨年5/23の記事の『後編』をやっとこさ?アップできましたので、今回も軽く笑い飛ばしてやってください

 

 

 


 

 

    ≪事件簿・その⑤≫  迫り来る崖・・・

 

 

  前編でもこの家の1階の一部がに埋まっていたことを書いたが、 具体的には台所部分完全に埋まっていて、その奥の居間の部分は、窓を開けると目の前に崖が迫っていた

 

      この崖、木の根っこや古いトタン板・廃材でかなり適当?に土留めされていて・・・・・・

  大雨のたび崖の土が少しずつ流出し、5軒長屋の通路を経て表の道路を黄色く染めていた。

 

  崖部分の土地所有者と共にやってきた土留めの業者、手で掴んだだけでボロボロ崩れる土質に、「時間の問題で、いずれ崖は崩れますと断言してくれた。。。

 

 

 

                    【 崖監視猫 ・ ぽん 】 

          2005年夏 ↓                 2006年夏 ↓

    

          ぽん 「なんだか、この杭近づいてきた気がするのよ~」

 

 

     ・・・そこで、裏から回って見てみると・・・

 

  

    居間の窓。      年々傾いてきた杭。     崖。

 

  ぽんも、『都心で崖崩れ』なんて、ニュースにはなりたくなかったよね

 

          ・・・そんな彼女も今じゃ、新居の窓辺で 【都庁監視猫】としてご活躍中・・・

 

 

 


 

 

    ≪事件簿・その⑥≫  横にも縦にも「はみ出している」家

 

 

        旧・笑える家は、5軒長屋の最奥にあった。

 

  要するに路地の突き当たりなのだが・・・ 長屋なのに、下の写真の通り、隣家の壁と直角に玄関があるのはなぜ?

    崖の高さに注目↑  白い壁は隣家。

                       この柵より右が長屋の路地。

 

  つまり突き当たりなのをいいことに、本来「路地」だった部分に増築して「家」にしているのである

      路地は当然、大家さんの土地ではないのだが・・・要するに「拡げたモン勝ち?」状態・・・

 

 

                  そして、『拡張』はそれだけではなかった。

 

 

  白い塀の左側は崖とつながる高台→←白い塀の右側は駐車場

                            

     崖側と駐車場の境に設けられた白いコンクリート塀は、正しい測量による境界線である。

 

 

          駐車場になっている部分、以前はプロ野球の往年の名選手宅だった。

  我々が住んでいる間に本人が亡くなり、残った家族は引越して跡地を駐車場にし、その際にしっかり測量し直したので、塀より左の崖が某大学の土地、ということになる。

 

    そして大学の担当者いわく、この白い塀の『延長線上』に、我々が住んでいた家と崖との『正しい境界線』があるんだと。。。

 

          それが真実なら、上の写真の赤いラインより左は≪違法建築物≫ということに

 

    これだけ越境していたら、崖の所有者に「土留め」を依頼してもすんなりやってくれないよね

 

 

 


  

 

    ≪事件簿・その⑦≫  出るわ出るわ・・・

 

 

      築40年の腐りかけている木造家屋となれば、各種の『お客さん』も多い

 

  この方は、引越3日前、風呂場の壁に貼り付いていた→ 

 

 

                          そう・・・ 壁一枚向こうは崖の中

 

              あちこち穴も開いていたから、風呂場は『お客さん』が一番豊富だった

 

        ・・・・・・これってもう、露天風呂気分?  いや、そんな優雅なモンじゃないって・・・

 

 

  蟻、羽蟻、蝿、蚊、蛾、蜂、カナブン、てんとう虫、蜘蛛、ゲジゲジ、蛭、ナメクジ、蝸牛、ヤモリ、蛙、鼠 まで

 

    ゴキブリ+有害なお客さん方は駆除させてもらったが、崖側へと「丁重かつ強制的に」お帰り頂いたり、「見ないフリ」して消えてもらうのを待ったり、対応もさまざまで・・・。

 

 

                新しい家はマンションの高層階なので、今のところ、何も出ない

        きっとそれが当たり前なんだろうが、やっぱり『お客さん』はヒトか猫に限る、よね

 

 

             


 

 

    ≪事件簿・その⑧≫  ・・・猫には優しい家

 

 

        旧・笑える家楽しくしてくれた『お客さんも、もちろんいた。

 

    崖伝いに、1階の屋根の上をトコトコ通って、2階ベランダまで遊びに来てくれた猫たち

              10年の間に、一体何匹やって来たり入れ替わったりしただろう?

 

  どこかの家の猫ではなく、お外の猫ばかりだから、ある日フッといなくなって二度と来なかったり・・・

      なかなか2年以上通い続けるコはいなかったものだが、の方々は違っていた

 

 

            そう、お馴染みの、ご常連の方々と言えば・・・

 

 

   

    ベランダ猫・最長記録の『クリ』さん♂      そのライバル・『クリもどき』さん♂

  

    ←モテモテだった『ちいもどき』さん♀

 

 

     ※その後のエピソード:

 

  ①ちいもどきさんは、やはりクリさんの子供?をご出産 母似の仔猫を引越翌日に確認。

  ②ろんとのお別れで訪れた際、顔を出してくれたクリもどきさん、相変わらずのデカさだった

  ③つい先日、用事で近くを通ったら、クリさんも元気そうに?いつもの原っぱで昼寝していた

 

                                        ・・・・・・みんな逞しくて良かった

 

 

 

      おっと  忘れちゃいけない・・・・・・・・・

 

 

    

                     こ~んな、『野狐』も来てたんだっけ

 

  ベランダに来るコの中で、群を抜いてヒトに無警戒で、♂猫同士のケンカもできない優しい奴。

      何度も家の中に入って、3度の≪家狐見習い≫を経て、ついに家族になってしまったね

 

 

 

  最初から崖に埋まっていて、ヒトの住む家としては厳しくても、猫には優しい家だったのかな?

        ・・・10年間という、猫には長い年月を過ごした大将にとっては、どうだっただろう??

 

    笑っちゃうしかない家だったけど、それなりに楽しかったよね 

 

 

 


 

 

     ≪番外編≫  笑える家の『笑える構造』とは!?

 

 

  • 路地の奥に増築された玄関・・・を入ると、1歩目には狭い「靴脱ぎ場」、・・・そして、段差無し2歩目にあるのは、「木製のスノコ」である。 なぜスノコ?・・・それは、3歩目にあるのが、置いただけの「バスタブ」だからである
  • わかりにくいかもしれないが、この家の風呂場は玄関の中にあるというか、玄関のすぐ奥にバスタブがあるので、「玄関開けたら3歩でお風呂!」という何かのCMみたいな構造なのだ  要するに昔は風呂無し長屋だったのに、後から無理やり風呂場を作ったのが「屋内」ではなく、路地奥の「外」だったので、玄関も動かしたという事情・・・。
  • ところで、「靴脱ぎ場」「スノコ」の間にドアは無い。 つまり、スノコの上で身体を洗うと、靴脱ぎ場はズブ濡れ・・・。 入浴中に玄関が開いたら「路地の向こうまで丸見え!なのである  一応、暖簾+シャワーカーテンは取り付けたけれど。。。
  • スノコの右側、一段高い所に引き戸があり、そこからやっと室内である台所に入れる(増築前はその場所が玄関だった)。 台所には「流し台」「ガス台」もあるけれど、大事なモノが1つ無い。 ・・・ガス台の上に当然在るべき・・・「換気扇」が存在しないのだ  なぜなら、台所の壁の外は「土の中」だから
  • 台所の向かい(引き戸の右側)はトイレである。 家に横幅がないので、トイレも奥行きが取れず、ドアに対して便座は斜めに設置されていた。 つまり、対角線を利用しないと洋式便座を置けない狭さなので、もちろんドアを閉めて座ると膝ギリギリ・・・
  • そんな狭いトイレなのに、意外にも「窓」がある。 換気扇がなくても窓があれば・・・と思うかもしれない・・・が、窓を開けてもそこにあるのは、自分の家の「玄関」であって、外界ではないのだ。 いや、正確に言えばトイレを作った当時は窓の外もちゃんと「外界」だったのだが、路地に風呂場を作ったばかりに玄関の位置が変わって・・・・・・。

 

  この他にも、1階と2階の間に、大人が這って歩ける高さの天井裏があったりとか、2階は畳5枚をすべて同じ向きに並べた変形5畳であったり・・・・・・と、構造的にも笑いには事欠かない家だった

 

 

 

◆◆◆

 

 

  引越から時間が経ちすぎていて「今さら記事にするのもどうか」と思いましたが、前編から1年経過する前にケジメとして、また今回は一応250記事目の区切りでもありましたので(前編は200記事目)、古い話ですが、敢えて掲載しました。

 

        比較的最近お越しの方々には、何のこっちゃ?というような古い話でどうもすみません

 

 

 


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masiko

記念すべき記事に一番のりで嬉しい♪
懐かしい気がします。他人ごとではなかったお家。
猫たちにとっては楽しかったに決まってますね。
野狐だったフォックスの可愛いらしいこと。
3外猫も懐かしいです。
最後になっちゃいましたけど250記事、おめでとうございます。
by masiko (2007-04-25 10:38) 

blue

すご過ぎる〜!まさかそんなにすごかったとは思ってませんでした。ぽんちゃんの監視の写真が、どうしても合成に見えてしまうんですが本物なんですよね?半分土の中って、なんだかトルコとかの洞窟の家みたいでステキ!って思ったんですけど、崩れそうな崖じゃ寝てても気が気じゃないって感じ?でもいろんな猫ちゃんたちと出会わせてくれた大切な思い出のお家ですね。
by blue (2007-04-25 12:14) 

sami

どっぷり楽しませていただきましたよー。もう番組終わっちゃいましたが、劇的ビフォーアフターに出られたら大特集になる家でしたね(爆)
にゃんこたちそれぞれにもいろいろな思い出があるでしょうね。。。
by sami (2007-04-25 14:09) 

みゅー★

わぁ~ビックリッ!(◎◎;) 崖に埋もれそうになってたことは知ってたけど
迫ってきてたんですね!何もなくてよかったぁ~!
にゃんこたちにとっては楽しい所だったかもしれないですね^^
事件簿⑦のお客サン達はダメだぁ~! うちも夏になるとお風呂場に出没
するんですよ~( ▽|||) 無防備な時にやめてくれ~って感じですよね。
フォックス君、顔が幼く見えますね~^^それに痩せてましたか?
by みゅー★ (2007-04-25 23:32) 

いや~~~たのしく記事、読ませてもらいました。なんでも、「え?!うそ?!す、すごい!」って。失礼ながら、笑わせていただきました^^;
このすごい家を笑っちゃいながら、すごさをたのしんで暮らしてらしたのでは?^^  なつかしい猫さんたち・・・クリさんも元気そうなのがうれしいですね。それになんと言ってもフォックス!この家をж鳳爪さんが借りなければ、家猫フォックスはありえませんもんね。
これからも猫さんたちといいネコライフを!
by (2007-04-26 00:38) 

読みながら想像力を働かせて楽しく拝見しました^^
招かれざるお客様には少々ドキドキしながら…
フォックスくんのかつての姿!
初めて見ました♪
それにしても…崖のワイルドさには
改めてビックリですっ
by (2007-04-26 01:58) 

TAKUMA

凄い!、すごすぎて言葉が出ません、が、ネコちゃん達と頑張ってください!!。
by TAKUMA (2007-04-27 20:48) 

ж鳳爪

皆様、古い話にお付き合い頂き、ありがとうございます!!


☆masiko様^^ 旧・笑える家のことを色々ご心配下さっていたmasiko様に
          一番乗りで後編のコメントも頂いて光栄です!
          コンクリートのマンションは、木造の長屋とは違いすぎます
          が、どちらも長年住めば愛着も湧くし楽しいものですよね。
          ぽん+ちいも、あの家で家猫生活をスタートしたし、フォッ
          クスにいたっては、ベランダの中も外も、屋根の上までも
          知り尽くしていました・・・今じゃすっかりマンション狐で^^


☆blue様^^  はい、崖監視猫・ぽんの写真はちょっとピンボケですが、ホ
          ントにどちらの年のも本物ですよ^^ 確かに半分埋まって
          いたので鍾乳洞効果もあって?1階と2階の気温差もすご
          かったです。 大雨が続いた時には、2階で寝る時、ベッド
          横に運動靴と貴重品バックを置いていたこともありました。
          外猫たちに会えなくなったのは寂しいですが。。。


☆sami様^^  劇的ビフォーアフターって、そんな番組があったんですか~
          とても、渋谷駅徒歩15分とは思えない家でしたよね(汗)
          完全家猫3匹に、出たり入ったりの1匹、それに外の複数
          の猫たち・・・網戸の中も外も主役は猫たちだったような?


☆kino様^^  nice! + あの家で10年の間に2人しか迎えなかったお客
          さんのお1人として、ご覧下さってありがとうございます^^


☆みゅー★様^^そうなんです・・・崖留めの杭がだんだん傾いてきて、崖が
          僅かずつ動いているのがわかりました。 さすがにもう家を
          貸すことはできず土地として売ったという噂を聞きました。
          風呂は・・・何度変なお客と一緒に?入ったことか・・・。
          フォックスの写真は、3度目に家に入ってくる直前位なの
          でそんなに昔じゃないんですが、多分もう病気の兆候が出
          ていて、食べても痩せてしまっていたんだと思います。


☆たま様^^  楽しんで頂けて良かったです^^ ブログタイトル通り?の家
          ですので、遠慮なく笑ってやってください! 誰もが呆れる
          住環境ですから、10年住んだ奴ら(我々)も「何があっても
          驚かない」状態で・・・やっぱり笑いながら住んでました^^
          半年以上経って再会したクリもどきさん+クリさんが元気
          でホントに良かった! 一方、マンションライフを満喫して
          いる?フォックスに、当時の面影は残っていません。。。


☆京都のさくらネコ様^^話題には事欠かない、本でも書けそうな家でした。
          風呂場のお客さんだけでも、普通の人なら「ありえない!」
          ですよね~(汗) 10年も崖に埋もれながら住んでいたの
          は、猫たちが楽しくしてくれていたせいもあるかも^^
          ベランダの網戸の外から中を覗き込んだ外猫は数え切れ
          ないほどいましたが、大人の♂猫が完全家猫になれると
          はビックリでした! また機会を作って写真掲載しますね。

          
☆takehiro様^^nice! ありがとうございます^^


☆カラス様^^ 初めてのご訪問+nice! ありがとうございます^^


☆TAKUMA様^^びっくりさせてしまうような古い話ですみません!
          今でこそマンション生活ですが、我家のヒトと猫達にはこん
          な過去があったというワケで^^
by ж鳳爪 (2007-04-30 00:52) 

mito_and_tanu

こんばんは。 mito_and_tanuです。
いやーびっくり。すごいとしか言いようが無いですね。
引っ越すまで崖が持ちこたえてくれて本当に良かったですね。
フォックス君はベランダ猫出身だったのですね~。ベランダ猫時代の彼に比べると、今はとても幸せそうですね。
by mito_and_tanu (2007-04-30 21:55) 

ж鳳爪

☆mito_and_tanu様^^やっぱり、びっくりさせてしまいましたね^^
        毎年毎年新たな問題が出ていたのに、10年も住み着いてい
        ました。 フォックスやその他の外ネコたちと出会えたのは良
        かったのですが、冗談抜きで危ない家だったので・・・。
        ベランダから完全に家の中に入ったフォックスは、性格が優し
        すぎて他の♂猫に一方的に苛められていたコでした。
by ж鳳爪 (2007-04-30 22:44) 

ж鳳爪

☆tatz様^^  遡ってご覧頂き、ありがとうございます!
by ж鳳爪 (2007-05-10 02:21) 

ж鳳爪

☆lewis-mz様^^遡ってご覧頂き、ありがとうございます!
by ж鳳爪 (2007-05-13 00:14) 

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